特定臨床研究開始 EPA・DHAによる小児食物アレルギーの治療薬開発へ
2020.03.17話題のニュース
株式会社オルトメディコ、あいち小児保健医療総合センター、株式会社ノーベルの三者間で小児食物アレルギーの治療薬開発に向けた特定臨床研究を開始した。
乳幼児に発症する食物アレルギー児は、その後、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などを高頻度に発症するリスクが高いと言われている。
1994,1995年と、日本小児アレルギー学会誌によると、n-3系多価飽和脂肪酸とも呼ばれるEPAやDHAは抗アレルギー作用が示唆されており、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に対する治療補助に有用であることがいわれてきた。
しかし、現状では、食物アレルギーに対する効果は検証されていなかった。そこで、株式会社ノーベルが提供するEPA・DHAを含有する乳酸菌飲料を食物アレルギー児に摂取させることによるアレルギー症状の変化を探索的に評価することを目的に試験を実施する。三者間で研究結果が食物アレルギーの治療薬開発の一助になることをねらう。