調理師のためのハラール研修(終了)
2020.02.08話題のニュース
公益社団法人調理技術技能センターでは、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、「調理師のためのハラール研修」を日本全国10か所で開催した。本研修(厚生労働省国庫補助事業)は、日本を訪れた、また住んでいるイスラム教徒の方々へ安心して美味しい食が食べられるように全国の調理師を対象に、ハラールに関する知識を習得することを目的として開催された。
研修では、コーラン(クルアーン)とは何か、ヒジャブやイスラム教徒の人口など、基本的な知識習得の講座だけではなく、調理師としてハラール対応の調理実例も実際の現場よりビデオ上映にて解説された。
イスラム教徒の方々へ、食の対応をするときに知識不足だと、身構えてしまいがちだが、「日本でおもてなし」をすることを忘れず、調理師として美味しい食事を提供することが大切である。
また、食器やまな板、テーブルなどのアルコール消毒に関しては、煮沸などさまざま対応も合わせて、清潔、衛生の意識を第一に、イスラム教徒の方だけではなく、誰にでも清潔で安心して食べられる環境の配慮が必要である。今回の10会場で開催された研修では計約1000名ほどの調理師が研修を受講した。
今回会場に参加できなかった調理師、また食の現場で働く調理補助員、飲食店のスタッフ、栄養士や料理研究家、フードコーディネータなども参考にできる「調理師のためのハラール研修Q&A集」は、調理技術技能センターの公式ホームページからダウンロード可能。
〇公益社団法人調理技術技能センター
<概要>
参加定員:80~100名(会場による)
受講料:無料
会場:全国10会場
札幌、仙台、新潟、福岡、高松、西宮、静岡、広島、名古屋、東京
参加資格:調理師免許を有する者